就寝時、何か鼻水が落ちたよう感じがして目が覚めたら鼻血がたらっとでていた。

起きて居間で横になっていると急にどっ出てきたので、こりゃ大変だと鼻をつまんだが、逆流して喉からに入ってしまう。

あわてて、女房を起こし救急外来に駆けつけた。

当直の外科医に、止血剤の点滴を受け、鼻の穴に脱脂綿をぎゅうぎゅう詰めに押し込まれ何とか止まった。
出血が頭でなくて鼻で良かったといわれた。
これほど恐ろしい目にあったことはなかった。

この症状は2年間に3回、繰り返したが、そのたびに止血剤の御世話になった。

もう25年も前のことであるが、血圧の薬を飲んでいる程度で、これといった特別なケアをしていない。最近、血液製剤によるウイルス感染が、世情の話題になったが、その後何度となく、血液検査を受けているが感染しなかったようだ。

55歳を越えた頃から、喉と鼻の交差点に違和感があり、ぐうぐうーと、鼻を鳴らすようになった。かかりつけの医者は、逆流性食道炎という病名で、老人性のものであると言うことだ。

胃酸が逆流して防御機能のない鼻の近傍の喉に炎症を起こし、違和感を覚えるらしいが、胃の病気が、なぜ鼻の奥なのかが合点がいかなかったので、耳鼻科に行った。

そこでは、内視鏡を使って鼻とのどの奥を見てもらったが、何でもないという。

その後も、度々症状がでるので、医者に行くのであるが、真剣に取り合ってくれない。 

鼻をぐうぐう鳴らしながら、ごまかされたような気分で数年を過ごしていた。

一昨年の暮れ、今のうちに原因を掴んで直しておかないと、残り少ない人生が暗くなるのではと心配になって、別の耳鼻科に行ったら、副鼻腔炎の軽い症状であるから、気長に薬を吸引すれば直るけど4,5年治療が必要だといわれた。 それでも、違和感の症状は治まらない。
 

昨年のことであるが、いつものグーグーと鼻鳴らしをしていたら、糸くずのようなもを感じたので、吐き出してみると、なんと5cmもある鼻毛の抜け毛である。

裏街道を、通って痩せさらばえはいるが、紛れも無く鼻毛だ。むむ・・もしかするとこれが原因か? 病名に“逆さ鼻毛”なるものがあるとすると、まさに合点がいく。

俺様の喉チンコ裏側のデリケートゾーンを、鼻毛の先端でくすぐっていたことになる。

原因と、症状、不治の病気の可能性の3つの不安が取り除かれて、すっきりすると、変な考えが頭をよぎる。

もしも、“逆さ恥毛”という症例があり、それが女性であったらどんな症状が出るのだろう・・・・?

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